三島木工所は、古くから寺社仏閣の天井に使われる「格天井」の制作を得意としてきました。その他、欄間の透かし飾りや浮かし彫りなど、
職人としての実績を活かしつつ、現在においても幅広い分野で木工の腕を振るっています。オーダーメイドのテーブルや、室内のドアなど、
お客様の要望や環境に合わせた一点物の制作も手がけています。

現代的なインテリア家具に日本の伝統的な組木の技術を取り入れるなど、新しいことにもどんどん挑戦しています。でもやっぱり、
仕事で一番気を遣うのは作業にかかる前の準備段階です。図面の確認と工程を組み立て、工程に間違いが無いかを随時見直さなければなりません。
図面と材料が揃ったら仕事の8割は終わったようなものです。

昔と違って今は機械化が進み、昔ながらのノミやカンナは随分使う機会が減りました。工作機械は間違いなく作業の効率化をもたらしてくれましたが、
しかし機械といえども使うのはやはり人間。100%の自動化というのはまだ無理。
寸法や削るスピードなどは材質や加工法に合わせて手加減や微調整が必要ですから、自分たちが職人という意識を強いく持って日々木を削っています。